最初に多いのが、朝起きて歩き始めの「膝の違和感」です。
立ち上がるときに膝に力が掛かり、痛みが出ることはありますが、痛みは長続きせず、少し休むと痛みがなくなってきます。
痛みがだんだん強くなり、膝が曲りにくい、伸びにくい状態が続き、やがて正座やしゃがみこむ等の動きが苦痛になってきます。階段の特に下りがつらくなります。
また、炎症のため、膝の周辺が腫れたり、熱感や、むくんだりします。更に、膝に水が溜まって膝が張っているような重だるい感じが出てくる方もいます。
膝の変形が起こり始め、膝に力が掛かる動きをするとコリコリとかガリガリといった音が出るような感じになる方もいます。
日常生活に支障が出るほどの痛みになってきます。
仕事をする、買い物の行く、旅行に出掛けるなどの日常生活が思うようにできなくなります。この段階では、膝関節の左右の大きさが違い、膝頭が内側や外側に向いてしまってびっこを引いてしまったり、ぎっこん、ばったんと左右不対象な歩き方になって、周りの人からも歩行の不自然さを指摘されることもあります。
膝が痛くなると、膝だけが悪いように思いがちですが、実は、背骨、股関節、骨盤の歪み、足全体の筋肉の過緊張、足首、膝の関節が動いたときの微妙なズレなどからだ全体のバランスが膝に影響を与えています。
左は骨盤と膝の関節の絵です。
膝関節がバランスを崩したことによって骨盤を歪ませ、逆に骨盤が歪んでいれば、膝関節に掛かる負担も大きくなります。
片方の膝が痛くなると、その後、反対側の膝や腰にも痛みが出てくることが多くあります。これは痛い方の足をかばって、からだの重心(バランス)が崩れてしまうからです。
その後、膝関節周辺の腱や筋肉の緊張を取り除きます。すると、膝関節周辺の筋肉がゆるみ、少しずつ動かせる範囲が広がりその結果、膝関節にバランスよく体重が乗るようになって、正しく関節を動かすことができるようになっていきます。
全体のバランスが整い、正しい動きができるようになると、来たときよりも軽く、動かしやすく、普通の状態に戻っていきます。
「ちゃんとやれば、必ず改善します。」